微少変化群ネフローゼでも妊娠・出産・授乳出来るの?

私は医者ではないので、正確なことは分かりません。
でも、なるべく分かりやすい言葉で、この病気に関する情報を書いてみました。
また、腎内ドクターが掲示板に書き込んでくれた内容も載せています。
情報量が少ないこの病気、皆さんの考えるヒントになればと思っています。

どんな病院にかかればいい? 検査について・腎生検 検査について・血液検査 検査について・尿検査 治療・ステロイド ステロイドの副作用 治療・免疫抑制剤 免疫抑制剤の副作用 漢方について


※Dr.腎内は掲示板を訪れて、ボランティアで色々な知識を教えてくれる腎臓内科医です。他の腎臓内科医もおそらく異論がないであろう事実、すなわち何らかのデータあるいはコンセンサスが得られているものにはEevidenceの略)、私の個人的な意見の域を出ないものにはO(opinionの略)をつけることにします。


この病気になった人は妊娠・出産、出来ないの?

 まだ、子供を産んでなくて、この病気になった女性の方は、とても、このことを心配しています。このことで、自分のマイナス要因と考える人もいるようです。でも、病気でなくても、10組に1組は、子供に恵まれないという現実があります。子供が出来ようが、出来まいが、自分に変わりはないです。

 でも、子供がいる私が言っても、説得力ないですね。それに、やっぱり、赤ちゃん、欲しいですよね。それで、回答ですが、立派に妊娠・出産、出来るそうです。

私の主治医に、質問したところ、え?まだ、産むの?という顔をされましたが、ちゃんと、答えてくれました。
「ステロイドを飲みながら、妊娠している人は、たくさんいますよ。だから、全然、大丈夫です。」
だそうです。

 それで、ブースカさんが、99年の2月の1日に掲示板に書き込んでくれた内容から抜粋してみました。

 担当の医師に相談すると、意外にも出産はオッケーとの事で、内心驚きました。妊娠中、再発したら、プレドニンを増量する、と言ってました。サンデミュンはその時点で中止するそうです。(私は副作用が起きて、すでに中止してるんですが)それに免疫抑制剤は血中濃度が測れるから妊娠した時点での濃度がわかるから、大丈夫と言ってました。

 サンディミュンを導入するとき、妊娠について質問したのですが、実際、腎移植をした人たちは免疫抑制剤をずっと飲まなければならず、飲みながら出産した人は、たくさんいるそうです。実を言うと、私のかかりつけは東京女子医大なのですが、そこで腎移植をし、免疫抑制剤を服用しながらの出産は、1000例以上に及び、通常分娩でなかったのはたった一例で、その一例は多指症の子だったそうです。腎移植をした方がどれくらいの量を服用しつつ出産するのかはわかりませんが、私はなんだか希望の光を見た気がしました。

 でも以前、入院したときに副担当だった先生に
「微小変化群の場合は、妊娠中毒症必発なのよねぇ〜。」
といわれ、かなりムッとし不安にもなりましたが、人によって違うらしく、再発せず産む人もいると聞きました。
再発の場合は、プレドニン増量で乗り切るらしいです。

 プレドニンによる出産への影響は、産婦人科の先生によるとない、との事で、実際膠原病の人は服用しながら出産してますよ、と言ってました。中には、透析をしながら出産した人もいると聞きました。 (ほんとかな?でも とある先生が言ってたんですよ。)

(ここまで、ブースカさんの書き込み)


 それから、ゆか姫さんの書き込みです。
101/01/22(月)17:42:49 投稿者[ゆか姫(プレ10mg・CYA75mg・etc)]
掲示板No.5279より

 初めての方はじめまして!SLEの27歳♀です。

 今日は外来に行って、主治医に妊娠のこと聞いてきました。
 もし妊娠したらCYA、プレ、ノルバスク(血圧)はそのまんまでいくそうです。ただ、レニべ-ス(血圧)は「絶対飲んでちゃダメ」って言われました。
「もしすぐ作るつもりならレニはやめるけど?」
って言われたけど、そう言われたら急に焦ってしまい、
「ま・まだいいです〜オットと相談しますう」
って言いました。
 CYAについては
「移植した人だって、飲みながら出産してるんだから大丈夫でしょう、ウチの病院でCYAを飲んで出産した人の中で奇形があった人はいませんよ」
とのことでした。なのでオットと相談してこれからの事、考えようと思います。

(ここまで、ゆか姫さんの書き込み)

 どうですか?すごく、励まされる内容でしょう?ステロイドや、免疫抑制剤を飲みながらでも、たくさんの人が、妊娠・出産をしているようです。皆さんの参考にして下さい。
 皆さんの症状は、人それぞれです。必ず、主治医と納得がいくまでよく話し合って、決めましょう。
 掲示板2000.3/5より

 CYAと妊娠について

 CYAを飲みながらの妊娠については、主に移植患者さんでたくさんのデータがあるので、私たちにはたいへん助かります。移植患者さんは、妊娠したいがために移植される人も多く、よっぽど条件が悪くない限り中絶の道は選ばれないからです。

 以下の記述は、すべて(E)です。

 まずCYAに催奇性(胎児の奇形の確率を増やす作用)はありません。動物実験での催奇性は大量(例えば体重kgあたり25mg)の場合であって、ヒトでは(移植後で6mg/kg、ネフローゼ症候群では1.5〜3mg/kg)そのような事実はありません。

 次にCYA服用は、出生時低体重のリスクを増やす可能性があります。
米国のデータでは、107例のCYA服用中の移植患者の出産で、2500g未満が49.5%、1500g未満が17.8%で、
アザチオプリンとプレドニンだけの服用であった207例のそれぞれ39.1%と7.7%と比べ有意に高率でした。
ちなみにこの数字を合併症の全くない妊娠と比べるのは全く意味がないことにご注意ください。

 またCYA服用例では妊娠中毒症の合併率も高いことが指摘されています。
 ただし、これら2群では、高血圧の合併率、血中クレアチニン濃度が有意に前者で高く、移植後の期間も前者で有意に短いことから、これらの違いが上記のような結果につながっている可能性もあります。

 結局米国FDAおよび薬剤メーカー(サンド社はチバガイギー社と合併し現在ノバルティスという名前になっています)の立場としては、有益性が危険性を上回る場合のみ投与可能というコメントとなっています。

 さてわが国ではどうでしょうか。ここから先は(O)です。

@CYA服用中は妊娠を許可しない(ということは妊娠したら中絶)
A許可するが妊娠した時点で中止する(ACE-IならこれでOK)
Bネフローゼ症候群再発が懸念される場合妊娠中も継続する

 3種類のDrがおられると思います。ケースバイケースでしょうが、私ならAです。再発してもプレドニンによる治療ができるからです。

朝日新聞より〜妊娠授乳と薬1999.9/12〜という記事から


質問:
38才の女性。去年11月に二男を出産しました。5年ほど前から、ネフローゼ症候群で、ステロイド剤(プレドニゾロン)を少し飲んでおり、医師に母乳をあげられないと言われ、薬で母乳を止められました。私より多く飲んでいる同病の知人は、別の病院で出産後、母乳をあげていました。止める必要があったのでしょうか?

虎ノ門病院産婦人科部長(東京都港区)佐藤孝道さんの答え

授乳について=

 医薬品には使用上の注意が書かれた文書が添付されており、この方が飲んでいる薬の添付文書には母乳を与えるのをやめるように書いてあります。しかし、飲んでいる母親からの授乳で乳児に悪影響が出たという報告はありません。

 母親が飲んでいるプレドニゾロンのうち、母乳に出るのはその千分の一以下です。母乳に出るのはごく少量であり、広く使われている薬にも関わらず悪影響の報告がないことも考えると、乳児に影響を与えることはまずありません。
 この事情を知る医師ならば、母乳を与えてもいいと判断すると思いますが、添付文書をきちんと読んでいると使えなくなります。
添付文書に従わずに、事故が起こった場合、医師の過失になるという判決があるので、従わざるを得ないのです。

 殆どの薬の乳児への移行は母体の百分の一とされ、乳児への影響は無視できる程度に少ないでしょう。
 問題は母親が使い続ける薬の場合ですが、プレドニゾロンのように、飲み続けても乳児に影響しない薬もたくさんあります。
 日本では、「乳汁中に分泌される」という理由だけで、投与中は母乳を中止するようにしている添付文書が多いのですが、そのうち多くの薬剤が欧米では、授乳中も安全に投与出来るとされています。

妊娠について=

 一般的に言うと、みなさんが考えているほど危険ではありません。
 虎ノ門病院での相談例の場合、96%は飲んでも問題がない事例でした。ここに来る患者さんは別の病院で診察を受け、医師が心配して紹介してくる例が多いので、実際には問題となる割合はもっと少ないでしょう。

 薬が怖いからといって、のまないことで赤ちゃんに影響が出る場合もあります。心配なときは、医薬情報科がある大きな病院へ行って、医師に相談すれば調べてくれます。

 一番問題になるのは、妊娠2カ月くらいです。
薬によっては、3,4カ月までのこともありますが、赤ちゃんの形に異常をもたらす「催奇形性」が問題になります。
 5カ月に入るころから、この心配はほとんどなくなりますが、後半になると、赤ちゃんの生活環境を悪くする「胎児毒性」が問題になります。たとえば解熱鎮痛剤の中には、飲むと胎児の尿が出なくなり、羊水がなくなってしまうものがあります。

 同じ様な作用の薬でも胎児への影響が少ないものがありますから、持病のある方は、妊娠の予定があるときには、早めに主治医に伝えるべきです。それと、ビタミンAのように取りすぎると催奇形性があるものがありますから、栄養剤も含めて必要のないものは飲まないことですね。

 産まれた子の4%くらいに、先天的な異常があると言われています。
どなたにも可能性があるのですから、不必要な薬を飲んで後で自分の責任ではないかと、後悔するようなことは避けた方がいいでしょう。

授乳中は使えない薬の主なもの=

 米小児学会の基準によると、ドキソルビシンなどの抗ガン剤や、免疫抑制剤のシクロスポリンは発育との関連が不明で、免疫抑制の可能性がある。
 経口避妊薬は母乳を抑制する。
 うつ病患者などに使うリチウム剤、甲状腺に作用するヨード含有剤なども使えない。

 

朝日新聞より〜妊娠授乳と薬1999.9/12〜という記事から


質問:
38才の女性。去年11月に二男を出産しました。5年ほど前から、ネフローゼ症候群で、ステロイド剤(プレドニゾロン)を少し飲んでおり、医師に母乳をあげられないと言われ、薬で母乳を止められました。私より多く飲んでいる同病の知人は、別の病院で出産後、母乳をあげていました。止める必要があったのでしょうか?

虎ノ門病院産婦人科部長(東京都港区)佐藤孝道さんの答え

授乳について=

 医薬品には使用上の注意が書かれた文書が添付されており、この方が飲んでいる薬の添付文書には母乳を与えるのをやめるように書いてあります。しかし、飲んでいる母親からの授乳で乳児に悪影響が出たという報告はありません。

 母親が飲んでいるプレドニゾロンのうち、母乳に出るのはその千分の一以下です。母乳に出るのはごく少量であり、広く使われている薬にも関わらず悪影響の報告がないことも考えると、乳児に影響を与えることはまずありません。
 この事情を知る医師ならば、母乳を与えてもいいと判断すると思いますが、添付文書をきちんと読んでいると使えなくなります。
添付文書に従わずに、事故が起こった場合、医師の過失になるという判決があるので、従わざるを得ないのです。

 殆どの薬の乳児への移行は母体の百分の一とされ、乳児への影響は無視できる程度に少ないでしょう。
 問題は母親が使い続ける薬の場合ですが、プレドニゾロンのように、飲み続けても乳児に影響しない薬もたくさんあります。
 日本では、「乳汁中に分泌される」という理由だけで、投与中は母乳を中止するようにしている添付文書が多いのですが、そのうち多くの薬剤が欧米では、授乳中も安全に投与出来るとされています。

妊娠について=

 一般的に言うと、みなさんが考えているほど危険ではありません。
 虎ノ門病院での相談例の場合、96%は飲んでも問題がない事例でした。ここに来る患者さんは別の病院で診察を受け、医師が心配して紹介してくる例が多いので、実際には問題となる割合はもっと少ないでしょう。

 薬が怖いからといって、のまないことで赤ちゃんに影響が出る場合もあります。心配なときは、医薬情報科がある大きな病院へ行って、医師に相談すれば調べてくれます。

 一番問題になるのは、妊娠2カ月くらいです。
薬によっては、3,4カ月までのこともありますが、赤ちゃんの形に異常をもたらす「催奇形性」が問題になります。
 5カ月に入るころから、この心配はほとんどなくなりますが、後半になると、赤ちゃんの生活環境を悪くする「胎児毒性」が問題になります。たとえば解熱鎮痛剤の中には、飲むと胎児の尿が出なくなり、羊水がなくなってしまうものがあります。

 同じ様な作用の薬でも胎児への影響が少ないものがありますから、持病のある方は、妊娠の予定があるときには、早めに主治医に伝えるべきです。それと、ビタミンAのように取りすぎると催奇形性があるものがありますから、栄養剤も含めて必要のないものは飲まないことですね。

 産まれた子の4%くらいに、先天的な異常があると言われています。
どなたにも可能性があるのですから、不必要な薬を飲んで後で自分の責任ではないかと、後悔するようなことは避けた方がいいでしょう。

授乳中は使えない薬の主なもの=
 米小児学会の基準によると、ドキソルビシンなどの抗ガン剤や、免疫抑制剤のシクロスポリンは発育との関連が不明で、免疫抑制の可能性がある。
 経口避妊薬は母乳を抑制する。
 うつ病患者などに使うリチウム剤、甲状腺に作用するヨード含有剤なども使えない。