はじめに

 

2000年11月25日で、父・母・私の時計は止まったままです。
私の弟・温史(あつし)は高校一年生・16歳でこの世を去りました。
今もなお、その現実を私自身よく分かりません。
「いない」ということが信じられないのです。
そんな中、私たちはまとまらない心を無理矢理にでもひとつにしてここまでやってきました。

現在交通死亡事故で、業務上過失致死罪に問われた加害者が起訴されるのはわずか1割以下です。
被疑者が不起訴になれば、私たちは何も知ることはできません。
そして死亡という結果でも無罪放免なのです。
温史は何も喋ることができないから。

私は、どうしても公判で、真相を明らかにしてほしい。
そして、被疑者には自分の重大な過失・結果の重大性を認めて欲しい。
裁かれて欲しい。
その一心です。

弟を傍に感じながら、これからも突き進むのみです。