反対咬合における矯正治療の歯列移動

顎骨が出来上がる小学生低学年までに直さないと額骨切除手術しか治療方法がありません

観血的な処置を希望しないなら早期の矯正的な処置を望みます

治療前の噛み合わせの状態

下あごの先端は前方へ過成長しています。

鼻の下は少し凹んだように見えます。

こういう状態が成長期に継続すれば

下顎骨は益々前方へ過成長してしまいます。

相対的には上顎の先端部は下顎の前歯にガードされて

正常な発育が困難になります。

それぞれの歯牙の根を薄黄色で示しています。

この根の方向が大きな問題になります。

咬合する力を受ける方向が常に刺激を受ける方向と一致するので

この力関係は異常を続ける成長となって

反対咬合の独特の顔面を作り出します。

第一大臼歯咬合にも実は異常がみられます。

下あごの大臼歯の位置関係が正常ではないのです。

治療はまず

1)上顎の前歯を赤矢印の方向に移動します。

しかし根の部分は依然として傾斜したままですが咬合を正常にするために歯冠部を外に移動します。
2)下顎の前歯の傾斜と重なる部分の移動をします。

下の赤矢印のように根の部分の移動を弱い力でします。

上顎の前歯の根の方向を正常な位置に移動します。

そうすることによって

上顎の劣成長を挽回すべき過成長を促して

正常な骨発育と咬合関係を目指します。

根の周りには新たな骨が形成していきます。

顔面外観も正常になります。

小学生低学年からの治療をお勧めします。

正常になった歯列です。

上顎の成長は永久歯がはえきった時点での成長はありません。

ですから早めの治療をお勧めします。

現実にはかなり過酷な治療と申し上げておきます。

長い治療期間と根気良い保護者のケアーも必要になります。
ただ治療時期が中学生過ぎますと顎骨の切除しての整形になりますので高額の治療費と治療の難しさに直面することになります。
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